【ライフ】転勤というライフスタイル~異文化とのミキシング~
海外の人と話すと日本の文化と海外の文化の違いを目の当たりにします。
今回、話題になったのは転勤という概念についてでした。
海外の方からすると日本の転勤というスタイルはかなり異常のようです。
トップマネージメントがそういうライフスタイルを全うすることはあるそうですが、それも当事者と対話をしつつ適切なタイミングで打診があるとのこと。
無茶な転勤や異動は行われないようです。
一方で、日本の会社に多い形式が「1カ月後に●●へ異動だから、引っ越しの準備も含めて対応してね。」のようなもの。一人で生きている場合は問題ないかもしれませんが、家族と一緒にとなると、家族への負担はかなり大きいはず。
当事者の旦那様は良いですよね。人間関係はある程度維持されたまま、転勤となるのだから。その会社がマッチングすればおそらく働きやすさはほとんど変わらないと思います。
一緒についていった家族はどうでしょう。
築き上げた人間関係は一からやり直し、新しい環境で新しい生活が始まるのです。
これって結構なストレスなのではないかなぁと思います。
会社が大きな組織だとしたら、家族も小さいけれどもひとつの組織です。そして、その小さな組織は自分たちなりの組織を築き上げています。
日本の転勤族というライフスタイルは時にギスギスしてしまった人間関係を緩和し、新しい風を送り込むかもしれません。
私が話した方は、ヨーロッパから日本にいらっしゃった方ですが、自らそのポジションを選んだようです。
それだけ大きな生活変化をもたらすのであれば、家族の理解も必要です。
人事は人を動かします。時に家族を動かします。
天命を待つという生き方では主体性が失われてしまうから、自ら選んでしっかりチャレンジし、コミットするというライフスタイルの方が、日本にとっては良いのではないでしょうか?
以前記載したように、日本は出生率の低下とともに人口が減少し、GDPが低下していく予測となります、共働きが普通の時代まで後少しです。そうでなければ、今のサービスの質は維持出来ないから。
いつまで、年功序列、転勤族の体質を継続出来るのか、今後の企業の動きに着目です。